ワイナリーについて

日本初の”シェア”するワイナリー

日本におけるワイナリー数は増加を続け、今後更なる日本ワインの発展と普及が見込まれます。しかし、新規ワイン造りにおいて課題となっているのが、「醸造設備にかかる莫大なコスト」による参入障壁の高さ、そして造り手自身の知識・経験不足です。

そこで、Hokkaido SPACE Wineryでは醸造設備を共同利用することで、各々が抱える設備投資のリスクを抑えつつ、更には経験者のサポートを受けることで安心してワイン造りに専念できる環境を目指します。

ワイン用ブドウ

助け合い、成長する

日本ワインの造り手が増え、まさに成長期にある日本ワイン業界。今一番必要なのは「知識と経験の集積地」を創り、生産者どうしが助け合えるシステムがあることだと考えます。本当に美味しいワインは知識・経験なしには造れません。科学の知識に基づいて基礎を身に着けること、そしてそれを実践しながら経験を積むことで、その人にしかできないワイン造りの「スタイル」が出来上がっていきます。

Hokkaido SPACE Wineryの概要

 料金体系

1.各ワイナリーに専用のスペース

共有スペースには必要な醸造設備が整う他、ご利用者の方皆様に、専用のスペースをご用意しております。
ワインフルボトルで約5,000本醸造できる十分なスペースがございます。

専用スペース

また、各部屋は温度調整がしっかりとできるようになっているので、自分たちのペースで、ワインの発酵や熟成を進めることができます。

ご利用者の方全員が専用スペースを持つことで、各々が自分たちのワイナリーとして関係者を案内していただくことができます。

2.選び抜いた醸造機器

共有する醸造スペースには、多種多様なワインを造るのに十分な以下の機器を兼ね揃えております。

【除梗】

・除梗機

【圧搾】

・プレス式圧搾機

【発酵・貯蔵】

・ステンレスタンク各種

100L~1000L程度まで揃えており、組み合わせることで様々な量に対応可能です。また、全てのタンクはハンドリフトもしくはフォークリフトで移動が出来ます。

・樹脂タンク

発酵槽として利用いただけます。

【温度調整】

・移動式チラー

タンクの冷却が可能です。また、温度を上げたいときは貸し出す部屋ごと暖めることができます。

【液体移動】

・ローグポンプ

・モノフレックスポンプ

【瓶詰め】

・半自動リンサー

・フィラー

・コルカー

・エアー式シャンパン王冠打栓機

・PPヘッドステルバン

・ラベラー

コルク、王冠、スティルバンキャップと全てのクロージャーに対応できます。

ワイン醸造スペース

機器に関する知識や使用経験なく醸造機器を選定することは意外と難しいものです。
Hokkaido SPACE Wineryでは、日本国内外のワイナリーで経験ある醸造家が選び抜いた機器が揃います。

3.追加の醸造費用はかかりません

年間契約で料金をお支払いいただくことにより、追加の設備費用は発生致しません。

ワイン一本毎にかかる委託醸造費も不要なため、ご自身の醸造計画に基づいたコストダウンが可能です。

4.必要なサポートを受けながら、成長性のあるワイン造りを

Hokkaido SPACE Wineryがシェア型のワイナリーとして誕生した一番の大きな意義として「ワイン造りの知識と経験の集積」があると考えています。

「ワインを造りたい」という情熱は大切ですが、やはり造り手自身の知識と経験が直にワインに反映されるものです。

今の日本で重要なのは、造り手は自分たちのワインが「どう消費者に届き、どう理解されるか」までを強く意識し、自分たちが造るワインに最後まで責任をもつことだと考えています。そのためにはやはり、学びと実践、そして成長し続ける姿勢が大切です。

Hokkaido SPACE Wineryでは、経験ある醸造家からサポートを受けられるだけでなく、ワイン造りにおけるタイムリーな情報共有が可能です。よって、常に自分たちのワインのクオリティに真剣に向き合い、成長性のあるワイン造りができます。

5.日本にいながら、世界スタンダードのワイン造りを学ぶ

Hokkaido SPACE Wineryはその利便の良さを生かし、海外からも経験豊富な醸造家を招くことで日本にいながらも更に視野の広いワイン造りを学ぶことができます。

ワイン醸造家

日本人が自分たちの土地で、日本人ならではの感性を発揮しながら造る「日本ワイン」が重要ということは前提としつつ、その道筋を立てるために、経験を伴ったワイン造りの知識や感性を取り入れることは今の日本の成長期に重要だと考えます。

世界で活躍する醸造家たちがどう日本の風土やブドウと向き合ってそれを理解するのか、その過程から学び、最終的には日本人の感性を発揮した日本ならではのワイン造りに活かしていきます。

6.ワイナリー施設のこだわり

ワイナリーのデザイン・施工は、これまで道内のワイナリー建設の設計・建設実績が多い「武部建設」です。

ワイナリーとしての機能面を最大限確保しつつ、景観にも配慮した建築設計にしました。

Hokkaido SPACE Wineryでは初期費用を最小限に抑えながら
自社「ブランディング」醸造経験を積むことができます。

料金体系

3年契約 契約期間9月1日~8月31日

将来設計が既にあり、リスクを最小限に抑えながらワイン造りの土台をしっかりと整えたい方


  • ワインの生産本数に制限はありません※1
  • 資材は料金に含まれませんが、当施設をご利用なさる方と資材をシェア出来ることにより、コストダウンが可能です
  • 料金は毎年払いです

※1 共有設備には限りがございます。当社設備(タンク等)のみで生産をお考えの場合は、生産本数に関して要相談となります。

短期的に施設を借りつつ、委託醸造費を抑えたい方は1年契約も可能です。ただし、契約を延長したい場合、次年度以降の予約状況によっては翌年以降の契約更新が出来ない場合がございます。

価格についてはお気軽にお問い合わせ下さい。

以下、①ご自身でワイナリーを建てる場合 ②委託醸造をする場合のご参考にして下さい。

参考➀:自身でワイナリーを建てる

ご自身でワイナリーを建てる場合、以下の点について考える必要があります。

資金の問題

広大な土地の購入(最低1ha以上)

建設、設備、醸造機器にかかる費用(最低1億円以上)

人材確保の問題

継続的な人員確保(最低1~2人)

専門知識を有する人材の確保(ブドウ栽培、ワイン醸造の高度な知識)

以上の問題点から、現時点で既に資金繰りに苦戦するワイナリー、人材確保ができなくなっているワイナリーがあります。

今後は更なるワイナリー増加により、特に以上の問題により淘汰されるワイナリーが出てくる可能性があると考えられます。

参考②:委託醸造をする

委託醸造とは、他のワイナリーに醸造を依頼したり、一部施設を借りて自分たちのワインを醸造することを言います。

製造したワイン一本に対して「委託醸造費」がかかるのが一般的で、相場は1,000~1,500円/本くらいになります。

新規参入者が初期に施設を抱えるリスクは減る一方、造ったワイン一本あたりにかかる委託醸造費が高い場合だけでなく本数制限があったり、そこで得られる知識や経験がワイナリーによってばらつきがあったりと、長期的なワイン造りを見据えたときに考えなければならない点が多くあります。

いずれにせよ、どのような思いやプランでワイン造りを始めるかによって方法は様々ですので、しっかりと実情を把握した上で「選択をしていく」ということが大切です。